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日刊工業新聞ニュース

モリテック、米社から次世代携帯基地局向けアンプの事業化権を取得 

2005年08月01日


 モリテック(東京都品川区、森田精一社長、03・3779・3811)は、米フェーズIVシステムズ(アラバマ州)から、携帯電話基地局用の高効率アンプ(増幅器)について事業化権を取得した。販売対象地域は北朝鮮、中国を除くアジア全域。これに基づき、第3・5世代以降の次世代携帯基地局設備について、国内での受注試作を開始する。

 フェーズIVは軍事・航空宇宙分野向けにレーダー・通信機器を開発。今回の1・7ギガ―5ギガヘルツ帯の通信用アンプは、同じくアラバマ州にあるオーバーン大学のS・ウェントワース電気・コンピューター工学部準教授(マイクロ波回路設計)と顧問契約を結び、窒化ガリウム(GaN)素子を使って実用化した。

 デバイス素子の関係から、次世代携帯基地局向けの国産アンプは、効率が1ケタ台にとどまっているのが現状。それに対し、フェーズIVの1素子タイプは28%の効率(PAE)を達成。新開発の4素子タイプでも34%を確認しており、モリテックが筐体を含めた試作設計に入っている。

 効率が良い分、発熱量が少なく、消費電力も国産品の30%以下になるという。4素子型のアンプ本体の大きさは深さ36ミリメートル、床面はCDケース並み。

 モリテックではチップを輸入しての国内生産も見込んでいるが、当面は電子機器受託製造サービス(EMS)企業の米SCI(アラバマ州)での量産を予定している。